「お店の方に、声をかけて開店時間を確認するのもいいですね。そのついでに仕込みや店内の様子を見ることができます。また、シニアの常連が多い店は開店時間が比較的早く、夕方5時前から開いている店も多いです。なかでも開店の少し前から客が並び始める店はハズレが少ない。常連客や準常連客が開店を待ち切れないわけです」(前出・太田氏)
『おじさん酒場』の著者で、自らも飲食店を経営する山田真由美氏は、「細かいところでは、扉の種類も居心地のいい居酒屋を見分ける判断材料になります」と指摘する。
「引き戸の場合、ガラス張りで、中が少し覗けるようになっているところはいいですね。雰囲気がオープンで、ご主人がお店に自信を持っている証拠。そういうお店は一見の客も大切にしてくれると思います。また、季節ごとに暖簾のデザインを替える店も期待大。料理にも季節感があって、その時の旬のものを美味しく頂けるはずです」
店の外だけでも、達人たちはこれだけのポイントをチェックして選んでいるのだ。
※週刊ポスト2017年12月1日号