大人気ダンスボーカルグループ「三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE」のパフォーマーで、グループの曲の振り付けも担当するELLY(エリー)。
そんな彼がカジュアルファッションマガジン『Maybe!(メイビー)』最新号で、「憧れの人」と語る『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の監督であり、世界的な振付師のケニー・オルテガとの対談を果たした。対談の中でエリーは、自身が振り付けを担当し、第56回日本レコード大賞で大賞を受賞した大ヒット曲『R.Y.U.S.E.I.』のダンス「ランニングマン」を創作した際の裏側を明かした。
エリー:僕はダンスとは、「見ていて楽しい」ことが前提だと思っています。グループの曲に振り付けを提案するときは特にみんなに楽しんでもらえることを大事に。その中で「ランニングマン」(三代目JSBの大ヒット曲『R.Y.U.S.E.I』の決めポーズ)は生まれました。ケニーさんは、ダンスには、どんなパワーがあると思っていますか?
ケニー:自由を与えてくれるもの、人生を豊かにするものというのがいちばん。僕は体を使って表現できることは、ひとつ以上の言語を話せることと同じだと思っているんだ。『ダーティ・ダンシング』という映画で振り付けを担当したとき、僕はダンスで会話をさせたんだよ。踊ることは言葉が通じない相手に気持ちを伝えられる手段なんじゃないかな。
エリー:うれしい。僕もそれは感じていて、ダンスは言葉ではないけれど、必ず気持ちが伝わるものだと思っているんです。パフォーマーのときは、曲を聴いてボーカルの歌も含め、それをエンターテインメントに変えていくのが僕の役割。そこが難しさでもある。1時間で振り付けが浮かぶときもあれば、1週間かかることも。食事をしているときにフッと思いついて、鏡になっている冷蔵庫の前で踊って、また食事に戻ったり(笑)。ケニーさんはどう?
ケニー:オリンピックで2000人の振り付けを担当することもあれば、ホテルの噴水の振り付けを頼まれることもあって(笑)。だから、噴水から人の動きを連想した次は、人の動きを噴水に活かすこともある。モノ、人、コト、様々なことからインスピレーションを受けているよ。伝えたいストーリーを軸にすること。それが大事かな。
──対談後には、一緒に「ランニングマン」ポーズで撮影を行なうなど打ち解けた様子だった2人。今回の『Maybe!』での対談をきっかけに、2人のコラボ作品を見られる時がくるかも?
■ELLY(エリー)/1987年生まれ。青森県出身。三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEでパフォーマーを務め、CRAZYBOY名義でヒップホップアーティストとしても活躍。自身のグループの振り付けも行う。公開中の映画『HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』に出演。
■Kenny Ortega(ケニー・オルテガ)/1950年生まれ。アメリカ・カリフォルニア州出身。マイケル・ジャクソンやマドンナなど有名ミュージシャンの振り付けやコンサート演出を担当。監督としてはドラマ『ハイスクール・ミュージカル』が大ヒット、マイケルの死の直前を撮影したドキュメンタリー映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』は世間に衝撃を与えた。プロデューサー兼監督を務めるディズニー・チャンネルの最新映画『ディセンダント2』のDVDが11月22日に発売予定。