投資情報会社・フィスコ(担当・田代明美氏)が、株式市場の11月20日~11月24日の動きを振り返りつつ、11月27日~12月1日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は上昇。米国では23日が感謝祭の祝日で休場となり、24日は感謝祭の翌日「ブラックフライデー」で短縮取引となるなか、海外勢のフローは限られた。日本では勤労感謝の日の祝日を挟んだこともあり、日中はこう着感の強い相場展開が続いた。ただし、円相場が1ドル111円と円高が嫌気されるものの押し目買い意欲の強さが意識された。また、主力大型株が一服する局面においては、相対的に出遅れ感が目立っていた中小型株に資金が向かう展開も目立っていた。
また、祝日明けには海外勢のフローが限られているほか、中国株安なども嫌気されて始まった。しかし、安部首相が本田スイス大使と浜田参与と首相官邸で会議をしていることがわかったと関係者の話として報じられると、急速に切り返す展開となった。
今週は米年末商戦の動向が材料視されることになる。米感謝祭明けから年末商戦が本格化するなか、「ユニクロ」でネット販売がダウンしていると報じられた。「感謝祭」が始まったなか、予想を超えるアクセスが集中したためとみられている。良好な雇用環境に加え、株高によって購買意欲も強いとみられ、相場の押し上げ要因になりそうだ。
また、今週には11月雇用統計など主要経済指標の発表、12月13-14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を見据えて取引の活発化が予想される。これらの要因から日本株についても先高観が根強く、改めて押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。足元では中小型株を見直す動きも強まっている。良好な需給状況の中、年末高を意識したトレンドが期待される。