ついに日本球界復帰か──。MLBマイアミ・マーリンズを自由契約となったイチロー(44)の去就に注目が集まっている。11月23日現在、メジャー球団からのオファーがないなか、古巣・オリックスの西名弘明・球団社長が、「大リーグで声がかからなかったら、ウチに来ることは間違いない」「(イチロー)本人が言っているから」と発言したのだ。
オフの度にイチローにラブコールを送ってきた西名社長だが、今回ほど強く断言したことはない。強気の裏に何があるのか。スポーツ紙デスクは「イチロー獲得のためにオリックスが用意したキーマンの存在が大きい」と話す。
「オリックスの国際渉外部スカウトを務める山本栄二氏(45)のことです。元選手で、オリックス時代のイチローの先輩にあたる。寮では相部屋で、教育係の立場だった。イチローは今も山本氏を慕っている。昨年3月、オリックスのフロント陣がマーリンズを視察した際には、イチローが『栄二さーん!』と名前を呼んで駆け寄ったほど。
国内担当だった彼がイチローとの交渉役に抜擢されたのはそれがきっかけらしい。以降、オリックスとイチローのパイプはより強固になっている。イチローのマネジメント会社社長が元オリックスの球団職員ということもあり、密に連絡を取り合っている」
オリックスは「(山本氏は)特にイチロー獲得のために動いているわけではない」(広報部)とするが、それ以外にも着々と受け入れ準備を進めているフシがある。
「来年2月には本拠地・京セラドーム大阪の照明の改修工事を数億円かけて行なう予定です。番記者の間では“イチローを迎えるための整備”と噂されている。続投が決まった福良淳一監督、次期監督の呼び声の高い田口壮・二軍監督とも関係は良好です。これらも“イチロー復帰”を見込んだ人事といわれる。
イチローが公言する『50歳まで現役』を実現するならオリックスは最適です。球団復帰となれば将来の監督の椅子を確約する可能性もある。田口氏をヘッドコーチに据え、プレイングマネージャー・イチロー誕生もあり得ます」(前出・スポーツ紙デスク)