「なんでも上手ですよ、肉料理とか、ハンバーグとか、カレーとか」。11月24日の情報番組『あさイチ』(NHK)にゲスト出演した鈴木保奈美(51才)が、夫の石橋貴明(56才)についてこう語るのを聞いたとき、耳を疑った人もいるのではないか。“あの”保奈美が、拒むことなく嬉々として家庭内、しかも夫の話をしたからだ。
同番組にVTR出演し、朝ドラ『わろてんか』では保奈美の夫を演じる遠藤憲一(56才)が、保奈美から「カンチ」と呼んでもらいたいと思ったが、怒られるだろうと自粛したというエピソードを披露していた通り、保奈美といえば冗談を寄せつけないほど毅然とし、一匹狼でプライベートは秘匿する、打ち解けにくいタイプという印象が強い。ところが昨今、まったく違う様子を見せている。
「『わろてんか』の撮影現場では、みんなに優しく声をかけています。主演の葵わかなさん(19才)に“ちゃんと食べてる? 寝られてる?”と娘のように気にかけていたり。いつも話題のチョコやクッキーなど差し入れの気遣いもいただきます」(ドラマ関係者)
その変化は、ドラマ現場にとどまらない。今年4月にスタートした『婦人公論』の連載でも、石橋が料理をするのでお弁当作りの手間が楽になったこと、ドラマを見た感想や自らの生い立ちなど、プライベートについても飾ることなく明かしている。
さらに同誌のインタビューで、小泉今日子(51才)にも言及。《私は小泉今日子さんや星野源さんのエッセイのファンです》といい、周囲を驚かせた。
「お互いドラマ主演級とあって共演はないですが、保奈美さんにとって小泉さんは同い年でいわば“ライバル”的存在。その相手を保奈美さんが公共の場でほめるってなにかこそばゆいというのか、意外でした。保奈美さん昔は尖ってて、他の人と馴れ合わず、芸能界の友人もほとんどいないというキャラでしたから」(芸能記者)
小泉や星野だけでなく、共演中の鈴木京香(49才)にも《継続して演じてこられた方の力を感じる》とべた褒めで、自らは子育てによる演技のブランクがあると嘆くほど。以前とは別人のようなマイルド保奈美なのだ。
「出産から10年以上仕事から離れていましたが、最近はかなり精力的に仕事を増やしています。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が来年3月、30年続いた歴史に終止符を打つことも関係があるのでしょうか。これからは保奈美さんが中心になって仕事をしていくという思いなのかもしれません。この話題について報道陣に聞かれても、むっとすることもなく笑顔でサラリと答えていて、それも驚きました」(前出・芸能記者)
アラフィフとなり、第二形態に進化した保奈美。今なら遠藤憲一も、カンチと呼んでもらえるかも。
※女性セブン2017年12月14日号