日本全体が喪に服した昭和最後の日から約30年。2019年4月30日、“平成最後の日”に向けたカウントダウンが始まった。新天皇即位と元号変更で国民の生活にも影響が出る。まず、「祝日」が増えそうだ。経済評論家の渡邉哲也氏が指摘する。
「新天皇即位を記念して5月1日が祝日に定められることは十分にあり得る。そうなると、『祝日と祝日に挟まれた日を休日とする』との祝日法の規定により、4月30日と5月2日が休日となる。2019年のGWは10連休になるわけです」
当然、「景気」にも影響してくる。
「お祝いムード一色の中で10連休を迎えれば、観光業界が大いに潤う。2019年10月には消費税アップも予定されており、様々な駆け込み需要が生じるタイミングとも重なり、空前の大消費となるかもしれません」(同前)
平成の改元時はハンコ業界が買い替え特需に沸き、1個150円のゴム印が飛ぶように売れたというが、今回はどうだろうか。
「30年前よりも各種の書類で元号を使うシーンが激減し、特需は発生しないと思われます。前回、改元特需が期待外れに終わった製紙業界や印刷業界も同様でしょう」(同前)
一方で冷汗をかくのがカレンダー業界だ。