ルーキーへの期待の大きさを表わすのが背番号だ。今オフ最も注目されていたのが、日本ハム入りが決まった早稲田実業・清宮幸太郎の背番号。ダルビッシュ有や大谷翔平がつけた「11」なのか、それとも尊敬する早実の大先輩・王貞治の「1」か……と様々な憶測が飛び交ったが、フタを開けてみれば「21」という意外な(?)番号だった。
そんな清宮に、「11」や「18」などエース投手がよくつける番号とは異なる背番号「34」(巨人の永久欠番)をつけた400勝投手・金田正一氏がエールを送る。
「『34』は国鉄スワローズのルーキーだった時からつけておる。国鉄球団からは“成績を残したらエースらしい番号に替えてやる”といわれたが、ワシは“ほっといてくれ”とハネつけたのよ。金田さんがつければどんな数字だって憧れの背番号になるからな。だから“『34』をエース番号にしてやる!”と必死に投げたよ。なのにヤクルトが『34』を永久欠番にしていないのはなんでなんだ? 間違っとる! 400勝投手への敬意が足りませんよ!」
カネやん、話が脱線してます……。清宮の「21番」をどう思いますか?
「自分のつけた番号を大きくしようという清宮の心意気やよし。頑張りなさい!」
ファンイベントで「目標はシーズン60本塁打」とビッグマウスぶりを見せたあたりも“カネやん譲り?”の清宮にはまずは来季、背番号より多くのアーチをかける活躍を期待したい。
※週刊ポスト2017年12月15日号