ぶっ飛んだ日本語で人気となっているモデルの滝沢カレン(25才)。その才能が完全に開花したのが、今年7月に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)だろう。
滝沢は「最近、四文字熟語にハマっている」と明かし、堂本光一(38才)やアンジャッシュ・渡部建(45才)ら、出演者に次々と四文字熟語であだ名を付けていったのだ。そのとき堂本光一につけたあだ名は「感情不明」、渡部は「芸風過多」と名付けられた。
ものの数秒で四文字熟語が浮かぶ反射神経もさることながら、その言葉選びも巧みなのだ。特に東野幸治(50才)に付けた「薄情大王」には“例えツッコミ”の名人といわれるフットボールアワー・後藤輝基(43才)までが、「ドンピシャ!」と舌を巻いた。
メイプル超合金のカズレーザー(33才)も滝沢の四文字熟語に対して「言葉のセンスが本当に高い。町田康さんの本を読んだみたいな。若手芸人は嫉妬します」と明かしている。
実際にあだ名を付けられた方はどんな気持ちなのか。『王様のブランチ』(TBS系)の名物コーナー「買い物の達人」でのハイテンションな仕切りで人気者となったタレントの鈴木あきえ(30才)は「万年笑顔」と命名された。鈴木はこう振り返る。
「私自身も、私のことをよく知るブランチスタッフも本気で爆笑しちゃいました。『天才!』の一言に尽きます。誰とも被らない、誰にも真似できない、独自のセンスをお持ちだと思います。
学生時代、チアリーディングをやっていた私は癖なのか、自分でも気づかないうちに執拗に笑顔になってる時があるんです。良くも悪くも、そういう細かなところもしっかり見てくれていたんだなと嬉しかった。人間観察力がすばらしいですよね。それに褒めるだけじゃなく、少し皮肉も入ってるところが、すごく面白い」
芸能界で「あだ名」といえば、今や日本を代表する司会者へと成長した有吉弘行(43才)だろう。一発屋芸人としてくすぶっていた彼を再びスターダムへとのし上げたのが、「毒舌なあだ名」だった。
滝沢は有吉に続いて、芸能界の頂上で輝くことができるのだろうか。遅咲きのブーム到来の出川哲朗(53才)の“リアクション芸人”として才能を発掘した演出家のテリー伊藤氏(67才)が滝沢をこう評する。
「櫻井翔くんの『服装迷走』っていいじゃないですか! 今田耕司さんの『独身番長』もうまい! 一生食っていけるんじゃないの、稲川淳二さんみたいに(笑い)。いやー、正直、こんなに頭がいい子だったとは知らなかったなぁ~(笑い)。まあ、彼女が試験勉強で高得点取るかっていったらわからないけど、芸能人としての身体能力はとても高いと思いますよ。この時代でしか感じない感性。才能だと思いますよ」
※女性セブン2017年12月21日号