11月下旬の夜、小林麻耶(38才)は都内の自宅マンションを出て、市川海老蔵(40才)と子供たちが暮らすマンションへと向かった。しばらくして麻耶とその母親、海老蔵、麗禾ちゃん(6才)、勸玄くん(4才)の5人は2台の車に分乗し、羽田空港からハワイへと飛びたった。
海老蔵たちがハワイへ出発した夜、実は空港で合流した男性がいた。車を降り、チェックインカウンターの前にいた一行に近づいた黒いスーツ姿で白髪交じりの初老の男性は、麗禾ちゃんと勸玄くんにとっては「おじいちゃん」にあたる、麻耶と麻央さんの父親だったようだ。
子供たちと同じ目線にしゃがみ、柔和な笑顔を浮かべていた。父親はもともと、大手企業に勤務していたエリートサラリーマンだった。ただ、2人の娘がアナウンサーとして活動を始めた頃に、自宅を出ている。
海老蔵と麻央さんの結婚が決まった2009年当時、父親は本誌・女性セブンの取材に対し、「サラリーマンの自分と時間が不規則な仕事をしている娘たちが同居していると、互いに、そして妻に負担がかかるから」と答えていた。
「一緒に暮らしていなかった時期もあって、娘2人とお父さんの間には距離がありました。結婚式のときもお父さんと腕を組んでバージンロードを歩くかどうかで微妙な感情があったとか。麻央さんの闘病中、海老蔵さんの計らいもあってお父さんも病床に駆けつけ、一家がそろいましたが、今も麻耶さんとお母さんとは別に暮らされていると思いますよ。
そのお父さんもハワイに同行したというのは驚きました。海老蔵さんも麻耶さんも子供たちと4人だけで行くのはまずいと考え、お母さんだけでなくお父さんにも声をかけた部分もあるのかもしれません」(麻耶の知人)
それだけではない。海老蔵の強い意向もあったという。
「歌舞伎の世界は、幼少の頃から過酷な稽古を重ねるなど、世間とは隔絶されています。ただ、海老蔵さんはそのことに危機感を抱いていて、子供たちには一般に近い生活もさせたいのだと感じます。海老蔵さんの父・團十郎さんはすでに亡くなっていて、母・希実子さんもずっと梨園の妻として生きてきた人。麗禾ちゃんと勸玄くんにとって、普通の生活を知っているおじいちゃんおばあちゃんは麻耶さんの両親だけです。役者の子供としてだけでなく、“普通の家族”のように過ごす時間を作ってあげたいと考えているのでしょう」(歌舞伎関係者)
※女性セブン2017年12月21日号