12月第2週から正月にかけて、人気女子アナたちは息つく暇もない忙しさだという。ある民放のディレクターがいう。
「12月初旬から、年末・正月特番の収録が始まり、クリスマス前くらいまでそれが続く。売れっ子アナは月~金の情報番組など平常業務と並行になるので、朝から晩まで働き詰めです。
そしてろくに休みも取れないまま、生放送が多い大晦日、三が日になだれ込む。正月特番の視聴率は1年の局の浮沈を占うから、各番組のプロデューサーは人気のアナを起用したがる。どうしても特定のアナに仕事が集中します」
とりわけこの年末年始は、例年よりさらに過酷さが増すという。各局とも、かつてない人材不足に悩まされているからだ。
テレビ朝日では7月に青山愛アナ(29)、12月には宇佐美佑果アナ(29)が退社。TBSでは2016年に久保田智子アナ(40)、4月に佐藤渚アナ(30)がいずれも「家庭優先」で退職した。日本テレビでも小熊美香アナ(31)が妊娠・出産を理由に退社を発表した。
「中堅が続々と離脱して、残された女子アナたちの負担が大きく増している」(同前)というのだ。
特にハードスケジュールとなるのが民放視聴率トップの日本テレビだ。同局の女子アナたちは、入社してすぐ先輩から「日本テレビのアナウンサーになったら正月はないと思え」と忠告されるという。
看板番組『箱根駅伝』の中継には人気女子アナが駆り出される。2014~2016年は徳島えりかアナ(29)、前回は杉野真実アナ(27)がインタビュアーを担当。前回放送時のスタート前の直前番組では「好きな女子アナランキング」で5連覇を達成した「ミトちゃん」こと水卜麻美アナ(30)も中継を担当した。