一般公開された雌のジャイアントパンダ「シャンシャン」(6か月)に沸く都立上野動物園。公開前日の12月18日には、小池百合子都知事(65)も来場し、成長を祝った。ところが、その小池都知事、動物園界隈でどうも評判が悪いのだ。
「きっかけは9月25日に都庁で行なわれた命名式です。名前は都知事や動物園園長からなる選考委員会が一般公募の中から選びますが、これまでの慣例は選考委員一同での発表でした。ところが今回は、都知事1人で名前を発表したんです。シャンシャンを育てている私たちに失礼ですよ」(動物園関係者)
選考委員の1人も、憤りを隠せない様子で語った。
「私には命名式の連絡は来ていませんよ。園長は呼ばれていたのですが、命名式には出席できず、その後の記者会見からの参加でした。しかも腹立たしいことに、その会見の約30分後に小池さんは都庁で『希望の党』結党会見を行なった。シャンシャンを党の“客寄せパンダ”にしたとしか思えない。おまけに小池さんは命名式以降、(公開前日まで)上野に来なかったんですよ!」
都に聞くと、「選考委員の協議後に(パンダの所有者の)中国との協議などもあり、発表まで日が空いてしまった。わざわざ命名式のために選考委員をお呼びたてすることは考えておりませんでした」(都庁公園緑地部)との説明だった。
人間たちの諍いをどう見ているのか。シャンシャンに聞こうとしたが、人気過ぎて近寄ることが出来ず。
※週刊ポスト2018年1月1・5日号