病気を治療する医師が「患者」になったとき、どんな薬を飲むのだろう。糖尿病の専門医に聞いた。
「以前の私はかなりの肥満体で、糖尿病予備群でした」
そう語るのは、にしだわたる糖尿病内科院長・西田亙(わたる)医師(55)だ。自身が糖尿病予備群の専門医が飲んでいる薬は何か。
「今もメタボや糖尿病の予防のために飲んでいるのがSGLT2阻害薬です。体内の余分な糖分を尿として排出する効果がある薬で、4年ほど前に登場した新しいもの。効率的に血糖値を下げるうえ、下がりすぎる心配が少ないといわれています。
一方で、私自身も服用せず、患者さんにもあまり処方しないのがSU剤。非常に効きが強いため、高齢者だと低血糖を起こして転倒してしまう恐れがあります」
※週刊ポスト2018年1月1・5日号