2018年1月2、3日に開催される『第94回箱根駅伝』。今回は王者・青山学院大学が追い込まれている。チームの調和を図る“ハーモニー大作戦”で箱根駅伝4連覇を狙うと宣言している青学大の名物監督、原晋監督も「もう、駅伝戦国時代ですよ」と本音をポロリ。それでも、青学大の勝負強さに期待する声は多い。
「青学大・東海大・神奈川大の“3強”と予想されていますが、箱根は出雲駅伝や全日本に比べ、区間数が10と多く、全区間の距離も長いため、選手層の厚さや長距離への適性力から、青学大が総合優勝に最も近いといえるのでは」(スポーツライターの石井安里さん)
戦いは総合優勝だけではない。かつて“山の神”という名文句も誕生した、約800mの高低差がある5区のランナーが最終走者となる往路の優勝争いも熾烈だ。
「3強が4区終了までに他校を引き離せないと、5区のスペシャリストがいる早稲田大学、中央学院大学、順天堂大学が、反撃態勢に出るでしょう」(スポーツライターの酒井政人さん)
さらに、各校のエースが集う“花の2区”では記録更新の可能性も。
「全日本で逆転劇を見せた鈴木健吾選手(神奈川大学)、1万mで日本人学生歴代4位の記録を保持する塩尻和也選手(順天堂大学)に、日本人選手の2区最高記録、1時間6分46秒の更新を期待しています」(酒井さん)
名門校がひしめく中、創部7年の東京国際大学では、2017年春に入学し、同校の主力選手となった“30才の大学1年生”、渡邊和也選手の挑戦も話題だ。
今回の箱根も熱くなりそうだ。
※女性セブン2018年1月4・11日号