異なる病気の薬はその飲み合わせによって、体に思わぬ影響を及ぼすことがある。薬の添付文書の記述をもとに、薬剤師の堀美智子氏が監修し、「うつ・不眠」薬との気をつけるべき飲み合わせについて一覧にした。
●「頭痛・発熱」の薬との飲み合わせ
うつ病治療薬のルボックス、デプロメールはカフェインの作用を強くしすぎることがある。市販の解熱鎮痛剤の中にはカフェインが含まれているものも多いので注意が必要。
●「糖尿病」の薬との飲み合わせ
躁鬱病に処方されるジプレキサは血糖値を上昇させる作用がある。血糖値を下げる糖尿病薬との飲み合わせは効果を打ち消し合う。
●「高血圧」の薬との飲み合わせ
うつ病治療薬のSNRIは、降圧剤の作用を減弱する可能性がある。影響は少ないと思われるが念のため注意。
●「感染症」の薬との飲み合わせ
抗うつ薬のSSRIは副作用として出血があり、感染症薬のニューキノロン系抗菌薬なども、腸内細菌に影響を与え出血の副作用を引き起こすことがある。