頭痛や発熱のときに利用する市販薬は、もっとも身近な薬だろう。しかし、他にも別の疾患のために薬を飲んでいる場合、体に思わぬ影響を及ぼすことがある。薬の添付文書の記述をもとに、薬剤師の堀美智子氏が監修し、「頭痛・発熱」薬と気をつけるべき飲み合わせについて一覧にした。
●「心筋梗塞」の薬との飲み合わせに注意
アスピリンなどサリチル酸系の薬剤を含む鎮痛薬と、血液を固まりにくくするワーファリンなどを併用すると、出血しやすくなるなどの危険がある。
●「頭痛・発熱」薬どうしの飲み合わせに注意
処方された鎮痛薬に加えて市販薬の鎮痛剤を併用すると、同じ構造の薬効成分が配合されている場合があり、副作用が強く出るなどの危険性がある。
●「糖尿病」の薬との飲み合わせに注意
サリチル酸系解熱鎮痛薬であるアスピリンを含有する薬は、血糖値を下げる作用がある。糖尿病薬と併用すると低血糖を引き起こす可能性がある。