認知症を患ったことにより不眠に陥るケースは少なくない。在宅医療で認知症ケアなどを中心に行なうたかせクリニック理事長の髙瀬義昌医師(61)は、多くの患者を診てきた経験からこう話す。
「トラゾドンという睡眠薬を処方することが多い。他の睡眠薬に比べてせん妄の副作用を起こしにくいという特徴があり、高齢者でも安心して使えます。ジェネリックも出ていて薬価が安いのもメリットです。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は依存性が高く、服用を続けると筋力が低下する作用があるので転倒の危険性が高まる。私は飲みませんし、高齢者にも勧めません」
※週刊ポスト2018年1月1・5日号