来年は厄年だ…。などと気にする人も増えてくる年末。知っておきたいのは厄除け・厄払いの正しい知識だ。占い師の流光七奈さんに厄年の常識について聞いた。
◆60代以降に厄年はないの?
厚生労働省によると、1947年の平均寿命は男性約50才・女性約54才だったが、2016年では男性約81才・女性約87才に。そうなると、60代初めの厄年後の人生、厄がないことに。
「長寿を祝う“年祝い”を節目と考え、お祝いと一緒に厄除け・厄払いするのがおすすめです」(流光さん、以下同)
◆厄除け・厄払いはいつ行うべき?
その年の厄はその年に落とすのが基本。“その年”とは、新年ではなく、旧正月である節分の日から始まる。
「神社仏閣や地方によって異なりますが、元日から1月7日まで、もしくは節分までに行うところが多いようです。厄除けや厄払い自体は通年で受け付けているので、この時期に時間が取れないなら、大安や自分の干支の日などの吉日に行きましょう」
◆寺や神社で行う祈祷・祈願以外で厄を落とす方法は?
「厄年には、恨みやねたみなどのマイナスの感情、ネガティブなエネルギーが溜まりやすく、それらを自力で払うのは不可能に近いんです。祈祷や祈願を受けるのが厳しい場合は、せめて神社仏閣にお参りに行きましょう。お寺の常香炉で煙を浴びて身を清めたり、氏神様の夏祭りに参加するのも効果があります」
◆代理で厄除け・厄払いをしてもいいの?
「親が高齢や病気などで神社仏閣に行けない場合は、子供や他の家族が代理で厄除けできます。名前と生年月日を伝えれば、本人が立ち会わなくてもOK。最近では郵送やネットで祈祷を受け付けている神社仏閣も多いですよ」
◆お礼参りはした方がいいの?
「気持ちを切り替える意味でも、お礼参りをして、厄除けや厄払いで受けたお札やお守りをお返しするのが理想的です。お礼参りの時期は、厄除け・厄払いをしてから約1年後。ご祈祷までする必要はなく、一般的な参拝で充分です」
※女性セブン2018年1月4・11日号