芸能

若者を魅了した平凡パンチ・GORO・スコラ、それぞれの特徴

1974年の『GORO』創刊号

 かつて、若者たちに圧倒的な人気を誇った雑誌がある。『平凡パンチ』『GORO』『スコラ』だ。どんな雑誌だったのか。“ヤング世代”を魅了した3誌を紹介する。

●平凡パンチ──平凡出版(現マガジンハウス)。1964年5月11日号創刊、1988年11月10日休刊。

 1964年に創刊された日本初の青年週刊誌。ファッションや風俗など若者文化を発信し、「右手に(朝日)ジャーナル、左手にパンチ」といわれるほど、全共闘世代、団塊世代の支持を得た。グラビアも看板の一つで、『高校生ブルース』で人気沸騰した関根恵子(現・高橋惠子)、学園祭で人気を集めた原悦子や、ロマンポルノ裁判を闘った田中真理など、学生が共感を抱く女神を輩出した。

●GORO──小学館。1974年6月13日号創刊、1992年1月1日号休刊。

 後に「シラケ世代」と呼ばれる若者たちが大学生になった1974年に創刊。「情報元年をリードする、新大型人間雑誌」と謳った創刊号では、デヴィ夫人のヌードを掲載した。写真家・篠山紀信氏の「激写」や、渡辺達生氏の「素足のアイドルたち」などでの女優・アイドルのグラビア、大判ポスターが売りだった。1980年代半ばからは、人気セクシー女優も数多く登場。

●スコラ──講談社/スコラ→スコラ→スコラマガジン。1982年4月22日号創刊、2010年7月号休刊。

 先発の『GORO』を意識した青年誌として創刊。体位模型やイラストを使ったセクシーな特集で独自性を発揮した。グラビアでは写真家・野村誠一氏の「熱風写真館」が看板シリーズだった。バブル期には深夜番組のタレントやセクシー女優を多数起用し、『GORO』のグラビアよりセクシー度が高かった。1999年12月に発行元が変わり、新装刊して以降は内容を大きく変えた。

※週刊ポスト2018年1月1・5日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン