2016年12月31日に、SMAPが正式に活動休止してから1年が経った。稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人はジャニーズ事務所を離れ、公式ファンサイト『新しい地図』を立ち上げた。残留した中居正広はテレビのバラエティ番組、木村拓哉は役者を中心に活動を続けている。
1月18日からは木村主演の連続ドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)がスタートする。これまで『ロングバケーション』(フジテレビ系)『ビューティフルライフ』(TBS系)『HERO』(フジテレビ系)など高視聴率ドラマを連発してきた“役者・木村拓哉”の魅力とは何か。『木村拓哉という生き方』(青弓社)の著者である社会学者の太田省一氏はこう評す。
「一般的に『木村拓哉=カッコつけている』という目で見られがちですが、実際のドラマでは違います。むしろ、カッコ悪さを見せるところが木村拓哉の演技の大きな魅力でしょう。アクティブに何かを解決していくだけではなく、相手の行動や心情を受け止める演技の繊細さにもっと注目してもらいたいです」(太田氏。以下「」内同)
1994年の『若者のすべて』(フジテレビ系)では、将来が見えなくても必死にもがき悩みながら生きるという等身大の若者の役柄を演じた。太田氏は、このドラマをきっかけに役者・木村拓哉がスター街道を歩み出したと分析する。