天皇陛下の退位が2019年4月末に決定した。生前退位まで1年余。生前退位という「革新」が控える今、女性皇族を巡る「伝統」にどう向き合うのか。皇族の人数が減少していく中、「女性宮家創設」への意見も出ている。皇室の今後についてコラムニストの辛酸なめ子さんに話を聞いた。
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東日本大震災のあとに陛下が発表されたお言葉と、各地を回って被災者と触れ合われたことに多くの人が励まされました。それは、国民的なアイドルにも政治家にも絶対にできない、唯一無二のことだったと思います。
おばさん皇室ファンは、まるで親戚やお嫁さんのことのように雅子さまや紀子さま、愛子さまたちのことを気にして、その動向に一喜一憂しています。皇室にはずっと存続してほしいけど、つい最近、女性宮家って女性皇族を幸せにするのか、意外に大変なんじゃないかって心配しています。
イギリスでヘンリー王子とメーガン・マークルさんの結婚が決まりましたが、日本でも皇室と民間の垣根が少しずつ下がっています。眞子さまも、学生時代から交際していた「いたって普通」な小室圭さんと結婚するわけですからね。でも、その結婚で、図らずも別の不安が浮き彫りになったというか。
はじめてテレビに映ったときには、小室さんのことを「好青年」って思ったんですが、そのあといろいろ報じられて、お母さんの借金問題が出てきたりして、今では「本当に大丈夫なの?」っていうのがいちばんです。
とはいえ、眞子さまのことを小室さんが心から愛していれば乗り越えられると思います。ただ、もしこの先女性宮家の創設が本当に決まったら、佳子さまや愛子さまは自由にお相手選びもできなくなっちゃうんだろうなって。
宮家を作るのはいいけれど、「結婚して子供を産んで」となるならば、女性皇族の将来が心配でたまりません。
※女性セブン2018年1月4・11日号