昨年はセ・リーグ2位だった阪神で、不本意なシーズンを送ったのが藤浪晋太郎(23)。右打者相手に制球を乱すイップスに陥り、昨季は初の二軍暮らしを経験した藤浪は、高校時代のライバル・大谷翔平(23)と大きな差がついた。
「藤浪は高校時代からの財産を食い潰したんじゃ。ワシが監督なら、徹底的に生活を改めさせる」
そう語るのは球界のレジェンド・金田正一氏。「自己管理できなければ、400勝などできないんじゃよ。楽なことを覚えると堕落していくからな」と、精神面のテコ入れを強調する。
一方、350勝投手の米田哲也氏は、フィジカルの問題だと指摘する。
「腕だけで投げているから引っかかり、すっぽ抜ける。コントロールは腕でなく腰でつけるもの。下半身を鍛え直せば、簡単に治ります。阪神のコーチはそんなこともわかっていないのかな」
技術より心身の変革が急務か。2人のレジェンドからの助言に何を思うか。
※週刊ポスト2018年1月12・19日号