1月2日、皇居・宮殿で5回にわたって行われた新年一般参賀に、平成最多の約12万7000人がつめかけた。
「天皇陛下の退位日が決まり、そのお姿を一目見ようとたくさんの人が足を運びました。11月に結婚される眞子さまの最後のお出ましだったことも理由の1つでしょう。朝9時30分の開門予定でしたが、早朝から2万人以上が集まったため、開門が15分早められました。最終5回目は人の多さに誘導がパンクし、予定時刻から20分遅れたほどでした」(皇室記者)
長和殿のベランダに立たれた陛下のお言葉に、美智子さまは耳を傾けられていた。そして、美智子さまから皇后という大役を引き継がれる雅子さまは、真剣な眼差しで陛下のお言葉を聞かれていた。
「雅子さまがお召しになっていた深いブルーのドレスは、新調されたもののようです。ご体調が不安定だった雅子さまは、せっかく用意しても、お出ましがかなわないということを危惧され、しばらく新調を控えていらっしゃいました。新たなドレスには快復ぶりがうかがえます。
また、雅子さまが胸元につけられていたダイヤと真珠をあしらったシルバーのブローチは、皇太子妃だった頃に美智子さまが帯留として愛用されていたもの。雅子さまに受け継がれ、結婚後初めての海外訪問となった1995年の中東歴訪や、2013年にオランダ国王の即位式のため11年ぶりに海外公式訪問を果たされた際にもつけられていた“勝負ブローチ”です。雅子さまのお気持ちの強さが伝わってきます」(前出・皇室記者)
2004年から療養生活を続ける雅子さまを、美智子さまはいつも気にかけられてきた。
「皇太子さまがおひとりで公務に臨まれる光景に大きな不安を抱えられていたといいます。近年、雅子さまが笑顔で公務に励まれる様子をご覧になるたび、“よくやってくださいました”と漏らされていたといいます」(宮内庁関係者)
残された時間の中で、“前任者”となる美智子さまは、持ちうるすべての知識や経験を、雅子さまに引き継がれていくだろう。「国母」となる重圧や不安が、美智子さまのサポートで和らぐことは間違いない。
撮影/本誌・田中麻以
※女性セブン2018年1月18・25日号