昨年、圧倒的な強さでリーグ優勝を果たすも、日本シリーズ進出を逃し、悔し涙を流した広島カープ。チーム内は「今年こそ」の空気に満ち溢れているはずだが、リーグ優勝の思わぬ余波が生じている。
昨季リーグMVPに輝いた広島の丸佳浩(28)は7000万円アップの2億1000万円で1発サイン。ただ、リーグ2連覇に貢献した他の野手を見ると、目立つのは4500万円アップの1億9000万円となった菊池涼介(27)くらい。田中広輔(28)は1億4000万円で、松山竜平(32)は6500万円。丸の突出ぶりが目立つ。
「丸の打率.308、23本塁打、92打点は立派な数字だが、松山も打率.326、14本塁打、77打点で見劣りはしない。ちょっと差が開きすぎだ」(球団関係者)
しかも広島といえば、年俸が上がった選手はFAで流出するのがお決まりのコース。丸は2018年シーズン中にもFA資格を取得する。同世代の選手の結束力と仲の良さでのし上がってきたチームに、微妙な影を落としそうだ。
※週刊ポスト2018年1月12・19日号