天皇陛下の退位の日程が2019年4月30日に決定。ついに、雅子さまが新しい皇后になる日が決まった。雅子さまが安心して来たるべき日に向け邁進されることができるのは、長女・愛子さまの好調ぶりと無関係ではない。
「12月中旬、愛子さまは山梨県の『富士急ハイランド』へお出かけになったそうです。クリスマスにも夕方からお出かけになりました。1月4~6日には、長野県内のスキー場に出かけられるそうです。皇太子ご夫妻は同行されず、愛子さまおひとりで、学習院のお友達とゲレンデを楽しまれるようです」(宮内庁関係者)
かつてのいじめ問題や激やせはなりを潜めているようだ。
だが、雅子さまにはまだ大きなハードルも残っている。それが、皇后としての「祈り」である宮中祭祀だ。美智子さまにとって、宮中祭祀は陛下とともに果たされるべき重要な責務であると同時に、皇太子ご夫妻をはじめ、次代にしっかりと受け継いでいくべきものだ。ところが皇室に嫁がれて以来、雅子さまは宮中祭祀に消極的だとされてきた。理由の1つは『潔斎』が伴うことだろう。
「全身を清める潔斎は、雅子さまが女官に全身をさらし、女官の手によって行われます。手順を遵守するだけでもかなりのご負担だったでしょうが、それを他人の手によって受けるというのは、精神的にも大変な面はあったことでしょう」(前出・宮内庁関係者)
さらに、雅子さまを悩ませた慣例があった。
「宮中では生理を、御所言葉で『まけ』といいます。この『まけ』の際には、血の穢れという概念から、宮中祭祀にはかかわってはいけないとされているのです。雅子さまは皇室に嫁がれて以来、頻繁に生理のチェックをされたことをかなりご負担にお感じになっていたようで、それが巡って、宮中祭祀への見えない隔たりとなってしまったと聞きます」(前出・宮内庁関係者)
療養に入られて以降、雅子さまの宮中祭祀の機会は、皇太子さまと両陛下の名代を務められる場合などに限られてきた。だが皇后となればその頻度は大幅に増える。快復の途上にある雅子さまが、それを理由に暗いトンネルへと戻られてしまうことさえ危惧される。だからこそ、ある皇室ジャーナリストはこう警鐘を鳴らす。
「2016年夏の『お気持ち』で陛下は殯(もがり)という“死の穢れ”に言及されました。生前に退位できれば、殯に関連する行事や儀式の負担を減らせるとお考えになってのことだったのでしょう。ですが、女性差別である“血の穢れ”という考え方が宮中に厳然と存在してしまっている。美智子さまには、伝統として残されたいというお気持ちもあるのでしょう。ただ、雅子さまの今後を考えれば、あえてその“血の掟”にメスを入れることを、残り1年4か月の間に美智子さまがお考えになられてもと思うのですが」
周囲の協力を得ながら、雅子さまが高い壁を越えていかれることを願ってやまない。
撮影/本誌・田中麻以
※女性セブン2018年1月18・25日号