巨人野手陣の自主トレには、昨年までと違う景色がある。昨オフはグアムで阿部慎之助(38)からマンツーマン指導を受けた小林誠司(28)だが、今年は阿部と袂を分かっている。
「昨年、阿部は『正捕手としての経験をすべて伝授する』と公言し、夜は座学で捕手論を伝授。打撃を改善し、正捕手として定着させるための指導を行なったが、シーズンを終わってみると、小林は打率.206と低迷。2年連続で規定打席到達選手のなかでワースト打率という不名誉な記録を打ち立ててしまった。
そのためか、今オフは阿部のもとを離れ、育成捕手の田中貴也(25)、昨年オフに巨人から日本ハムにトレードされた元同僚・大田泰示(27)と一緒にサイパンで汗を流しています」(在京スポーツ紙デスク)
坂本勇人(29)は、今年から長野久義(33)との「サカチョー組」を解散。辻東倫(23)や、吉川尚輝(22)に声をかけて新たに「チーム坂本」を結成した。
「二遊間の“相方候補”となる若手を集めた坂本は、『期待されて巨人に入ってきているので、技術も大事ですけど、考え方とかを教えるだけで変わると思う』と帝王学を伝授すると意気込んでいた。
そして、12月のハワイ自主トレでは『チーム坂本』が若手投手を集めた『チーム菅野』に合流。投打の生え抜きが、新・最大派閥を作ったかたちです」(同前)
※週刊ポスト2018年1月26日号