俳優の左とん平(80才)が、昨年に心筋梗塞で倒れ、長期入院していることが明らかになった。
「夫は入院中で、自宅にはおりません。傘寿の祝いはほとんど身内だけでやりました。喜んでいたと思いますが、きちんと会話ができる状態ではないので…。病院にもご迷惑がかかるので、病気のことは周囲には一切知らせていないんです」
東京・世田谷の一戸建てのインターホン越しにこう話すのは、左とん平の夫人だ。
「3年ほど前の『喜寿のお祝いパーティー』には、司会の井上順さんはじめ、小柳ルミ子さんやあおい輝彦さん、ザ・ドリフターズの加藤茶さん、高木ブーさん、仲本工事さんなどが顔を揃え、盛大に行われました。“次は傘寿の会でお会いしましょう”と話していたのに、テレビでも見かけなくなったし、様子も聞かないから心配で…」(左の知人)
左は新宿コマ劇場の大部屋の喜劇俳優として修業を積み、1960年代にはクレイジーキャッツやドリフターズのコメディー映画に出演。1970年代には大ヒットドラマ『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』で、一躍、お茶の間の人気者に。その後、代表作の映画『楢山節考』(1983年)に出演し、『大岡越前』や『鬼平犯科帳』などの時代劇シリーズでも名脇役の地位を確立。最近まで数々のドラマや映画、舞台で活躍してきた。