ファンに愛され続けるトップアイドル・柏原芳恵は、1980年にデビュー後、1983年、1985年に『NHK紅白歌合戦』に出場。1986年には浩宮さま(現・皇太子)がコンサートに訪れるなど、1980年代のアイドル黄金時代を第一線で駆け抜けた。1980年代後半に入ると、歌手としてだけでなく、女優やグラビアなど、活動の幅を広げてゆく。本人がこう語った。
「グラビア撮影の時はカメラの向こう側にいるみなさんをイメージしながら、メッセージを込めています。でも肌の露出が多い撮影はやっぱり恥ずかしくて、現場ではカメラマンとふたりきりにしてもらったり、セルフで撮ったりしています」
芸能界であらゆる経験を重ねてきた柏原だが、日常生活では知らないことが多いようで……。
「先日、ほぼ40年ぶりに自動販売機でジュースを買ったんです。スタジオから出た時にふと見かけて、何か飲みたいなと思ったんですね。スタッフから500円玉を渡されると思わず“これって入るの?”と聞いてしまいました。それからボタンを押してジュースが出てきたのに、お釣りが出てこない。その場から立ち去ることができずにずっと待っていると、異変に気づいたスタッフに、自動販売機の進化について解説されました(笑い)」
そんなお茶目な柏原が最も大事にしているプライベートのイベントは年に一度、両親を2泊3日の旅行に招待すること。
「自分で宿を取り、写真やビデオ撮影もしてアルバムやDVDを作ります。デビューしてからは年に数回しか会えなかったので、その埋め合わせをしている感じです」
アイドルはいつまでも10代の頃のイメージで見られ、かつその期待に応えなければならない。当時と変わらぬ体型をどう維持しているのか。