《私たちは性の自由にとって必要不可欠な、男性が女性に言い寄る権利を擁護します》
フランスを代表する大女優カトリーヌ・ドヌーヴ(74才)が9日、女性約100人とともに「ル・モンド」紙に寄稿した声明が、世界中で大論争を巻き起こしている。
ドヌーヴはSNSを中心に、セクハラ被害を告発するムーブメント「#MeToo」運動を《魔女狩りのよう》と批判。
《膝に触れたり、キスしようとしたり、仕事上の会食で親密なことを話したり、片思いの女性にメッセージを送ったりしただけの多くの男性を辞職に追い込んだ》と続け、告発と批判合戦がヒートアップする「#MeToo」運動に一石を投じた。
日本でもこの発言は大注目。美保純(57才)は『5時に夢中!』(TOKYO MX)でドヌーヴの意見に「誘われてこそ女優って気がするんですよ」「もし(誘ってきた)プロデューサーがいい男でかっこいい人だったら、逆に来てほしいってなるじゃないですか」とドヌーヴに賛成。
マツコ・デラックス(45才)は、「ドヌーヴが生きてきた環境はめちゃくちゃおしゃれ」とフランスの名だたる紳士が女優を素敵に口説いてきた時代だったと言い、
「日本で言うと、森繁久彌さんとか。女優のおしり触ったりおしゃれなセクハラっていうか。そういう気の利いた社会を見てきた人と実際の被害者は別」
とした上で、想像だけでセクハラを語るフェミニストに異論を唱えた。
「#MeToo」の発端は、昨年10月初め、ハリウッドの大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(65才)による女優やスタッフへの性的暴力が発覚したこと。アンジェリーナ・ジョリー(42才)ら100人以上の女性が次々に被害を告発し、世界中がパニックになった。
ハリウッド女優の1人が《もしあなたが性的嫌がらせや虐待を受けたら、このツイートに『me too』とリプライして》と発信すると、一般女性も次々と自らが今まで受けてきたセクハラ被害を投稿。フェイスブックには24時間以内に1200万に及ぶ投稿やリアクションがあるなど大反響を呼び、#MeTooは「泣き寝入りせずに声を上げる」という意思の象徴に。