ライフ

安い老眼鏡の落とし穴 肩こり、頭痛、自立神経失調の恐れも

進行してからではもう遅い

 近頃、思いっきり手を伸ばして目から離さないと本や新聞が読みづらくなった。「もしかして、老眼か?」と思いつつ、どう対策を取ればいいのか悩んでいる人も少なくないのではないか。

 中高年になると進む老眼。対策として最も一般的なのは老眼鏡だが、通常の眼鏡と違ってこだわって選ぶ人は少ない。そこに落とし穴があると、彩の国東大宮メディカルセンター眼科部長・平松類医師は指摘する。

「『近いものを見るときしか使わないから安いもので良い』と100円ショップやコンビニで安価な老眼鏡を買う人が多いですが、そうしたところで売られている既製の老眼鏡は、左右同じ度数のもの。私たちの視力は左右で違うのが当然。度が合わない老眼鏡をかけ続けていると肩こりや頭痛などが発症することが多い」

 老眼鏡を使っていれば対策は十分、という考え方が「一番危険だ」と言うのは、梶田眼科の梶田雅義院長だ。

「老眼になると、近くのものを見るときだけ老眼鏡を掛けて、遠くのものは老眼鏡を外して裸眼で見る、という人が多いですが、こうすると、人と話すときぐらいの“中距離”のものが見えづらくなってしまう。人と話す時に相手の顔がきちんと見えないために知らず知らずのうちにストレスとなり、自律神経のバランスを崩す要因になるのです」

 では、眼科に行って医師の診断を仰いだ上で作った老眼鏡なら大丈夫かと言えば、安心するのは早い。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン