昨年12月29日、東京・渋谷の「O-EAST」で行なわれた恵比寿マスカッツのライブ『ラブホ街の悪夢』。本誌取材班はリハーサルが始まる13時に会場入りし、舞台の裏側に潜入した。
まずはダンス合わせから始まり、14時からは総監督のマッコイ斉藤氏による通しリハが始まった。マッコイ氏は「そのやりとりカットして繋ごうか」とか「もっと滑舌よく言わないと伝わらないよ!」と細かく演出を指示。途中でメンバーに「お前、もっとガムシャラにやらないとダメだろ!」と檄を飛ばすなど、リハーサルは開場ギリギリの17時まで繰り返し続けられた。
今回のライブは、ラブホ街の洋館に迷い込んだメンバーたちがコントや歌を披露して洋館から脱出するというショー仕立て。オープニングから喧嘩漫才やスベりまくりのモノマネショーなどカラダを張った芸を披露し、会場は終始笑いに包まれていた。会場に来ていたライターの麻雅庵氏はこう話す。
「毎回演出も変わり、振り付けの立ち位置も違うというこだわりよう。今回は動画サイトで話題となった荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』の難しいダンスをライブ3日前にメンバーに通達し完璧に仕上げさせたり、新曲を披露したりと盛りだくさんで、マスカッツのライブ史上最も盛り上がっていましたね」
これについて、リーダーの明日花キララはこう証言する。
「みんな嘘だって思うかもしれないけど本当に3日前に告げられたんですよ。私は“そんなの、できるわけない!”ってマネージャーに怒りましたよ。けど、もうやるしかない。皆でプライベートも返上して練習しました。時間がないなかであそこまで仕上げられて、今後の可能性を感じたし自信もつきましたね」