1990年、雑誌『Momoco』でミスモモコクラブ・審査員奨励賞を受賞後、歌手や女優として活躍した木内美穂。写真集『裏窓』(ワニブックス刊)では衝撃のセクシーショットで話題をさらったが、木内が20年ぶりに写真集を見ながら当時の思い出を振り返る。
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久しぶりに見ると、まるで他人の写真集を見ているような気持ちになりますね。この写真集の思い出はとにかく「ご飯が食べられなかった」です(笑い)。
体型維持のため、当時は毎日のようにダイエットをしていましたが、それでも太りやすい体質で撮影前に太ってしまったので……。台湾で1週間ほどの撮影でしたが、美味しそうな食事をスタッフが食べているのを横目に見る日々でした。
グラビアのお仕事は大好きでしたね。撮影の際には、絶対に一人部屋にしてもらい、服の跡をつけないように、服を着ずに寝るようにしていました。
結婚して引退。再び働きに出ることを考えたときに、芸能界の表舞台への復帰は考えませんでした。
子供が2人いますので、浮き沈みの激しい世界ではなく、地に足のついた生活をしたい。ただ一方で、やはり緊張感の下、一つの物を作り上げる現場の空気が好きだと気付いたんです。
そこで制作側として関わることを決めました。縁あって、テレビ番組の制作会社でバイトをすることになり、今は系列会社の代表をしています。「死ぬ気で仕事を全うしたい」、そんな気持ちで打ち込んでいます。
●木内美穂(きうち・みほ)/1975年1月31日生まれ、茨城県出身。1990年、雑誌『Momoco』でミスモモコクラブ・審査員奨励賞を受賞しデビュー。『第31回ゴールデン・アロー賞』音楽新人賞を受賞し、歌手や女優として活躍。結婚を機に1999年に芸能界を引退し、2児の母となる。現在は番組制作会社で代表取締役を務める。写真は写真集『裏窓』(ワニブックス刊)より。
■撮影/横木安良夫
※週刊ポスト2018年2月2日号