家で作る中華料理の定番といえば炒飯だが、なかなか上手くパラパラにならないという人も多いはず。そこで、中華料理店でコックの経験があり、『金山一彦流 チャーハンの極意』(実業之日本社刊)の著書もある俳優の金山一彦さんに、おいしい炒飯の作り方を教えてもらった。
金山さんが得意な中華料理の中でも、特に炒飯は芸能界にもファンが多いという。
「炒飯は短時間で全体に火を通すのが、おいしく仕上げるコツ。それを家庭でできるように考えたのが、“金山炒飯棒”です。ご飯がほぐしやすく、フライパンを振ったように具材がまんべんなく混ざります。これさえあれば、卵を入れてから3分ほどで完成。一見パラパラなのに噛むとご飯のしっとり感が残る、絶品炒飯に仕上がります」(金山さん)
基本の卵炒飯
■材料
長ねぎ(白い部分) 1/2本
卵 2個
ご飯 茶碗2杯分
サラダ油 大さじ1
[金山炒飯の素]
塩 2つまみ、こしょう 2ふり、酒・しょうゆ・和風だしの素 各小さじ1
■作り方
【1】ねぎはみじん切りにし、卵は溶きほぐす。
【2】フライパンにサラダ油を熱し、【1】の卵液を流し入れる。
【3】 【2】の卵の周囲がふくらんだら[金山炒飯棒]で大きくかき混ぜ、半熟のうちにご飯を加える。
【4】ご飯と卵が均等に混ざるよう炒める。
【5】 【1】のねぎ、[金山炒飯の素]を加えてさらに炒め合わせ、器に盛る。
【極意1 オリジナルの“素”で味が決まる!】
調味料の量を決め、混ぜておけば、味がブレない。金山さんの黄金比率は、塩2つまみ、こしょう2ふり、酒・しょうゆ・和風だしの素各小さじ1。
【極意2 ご飯は硬めの炊き立てを使う】
「冷めたご飯はほぐしにくく、油もたくさん吸ってしまう。硬めの炊き立てがベスト」。炊けたらすぐにしゃもじでほぐすと、炒める時にダマになりにくい。
【極意3 卵が半熟のうちにご飯を投入!】
米の表面を卵で覆うことで、中がしっとり仕上がる。溶き卵を箸で大きく混ぜ、5秒ほどで半熟状になったら、ご飯を入れる。
【極意4 “金山炒飯棒”で素早く炒める】
家庭でもパラパラ炒飯が作れるよう金山さんが考案した便利アイテム[金山炒飯棒]。割り箸5膳ほどをゴムで束ね、ご飯を突くようにほぐし、炒め合わせる。箸の間にご飯が詰まったら、広げて落とす。
【極意5 ねぎは白い部分を細かく刻む】
炒飯はご飯が主役。ねぎは白い部分のみ使い、具材は細かく刻むと、具とご飯が均等に炒め合わせられて、食感もよい。
※女性セブン2018年2月8日号