「殺すぞ」と記者を恫喝して騒動になった兵庫県西宮市の今村岳司市長(45才)や、公務中のセクハラで辞任した福井県あわら市橋本達也前市長(63才)など、昨今、地方自治体の首長の不祥事が連続している。
とくに市橋前市長の行動は悪質を極め、市長在職中の2013年から複数回、市内在住の既婚女性にキスを迫ったり抱きついたり、足をなめるなどの行為に及んでいた。現場の多くは、あろうことか市長の執務室だった。
こうした「ざんねんな市長」がいま、全国各地で大量発生している。数多の不祥事の中でも、「嘘つき」で市民を欺いた市長・市議たちが以下の人物だ(※年齢、肩書きは報道時のもの)。
◆2016年9月 徳島県阿波市 藤川豊治市議(70才)早退してネパール旅行→辞職の意向なし
決算審議特別委員会を体調不良を理由に早退し3日後の本会議を健康診断を理由に欠席した。いずれも虚偽で、仲間2人と2年前から計画していたネパール旅行に。60才の時に、パキスタンのカラコルム山脈登頂に挑む。
◆2016年8月 佐賀県唐津市 坂井俊之市長(55才)迂回献金→任期満了で退任
自身が代表を務める自由民主党支部が、企業などから受けた献金を自身の政治団体である「坂井としゆき後援会」に全額寄付していた。ギター奏者としてライブ出演豊富。
◆2017年8月 兵庫県神戸市 橋本健市議(37才)架空発注→辞職
市政報告のビラを印刷会社に架空発注し、政務活動費を申請。当初疑惑を否定していたが、業者に対して「口裏合わせ」を示唆するメールが送られていたことが発覚。今井絵理子参院議員との不倫疑惑も話題に。
◆2017年8月 山梨県山梨市 望月清賢市長(70才)虚偽の書類作成→逮捕
職員採用試験で、虚偽の書類を作成するなどの不正を行い逮捕。元妻が詐欺の疑いで自宅の家宅捜索を受けたが、望月市長は「関与していない」と強く否定。職員には「善行を積め」と訓示していた。
◆2017年5月 兵庫県三木市 藪本吉秀市長(58才)虚偽の説明→辞職
市と利害関係のある民間業者と飲食していたことに対し、虚偽の説明を繰り返し行った。辞意表明の会見で藪本市長は、「虚偽があった。うそつき市長と呼ばれても仕方がない」と謝罪。所属政党名は「三木新党8人サムライ」。
◆2017年10月 埼玉県上尾市 島村穣市長(73才)賄賂→逮捕
市のゴミ処理業務にかかわる入札で、最低価格などを入札参加業者に漏らし、公契約関係競売入札妨害および収賄などの疑いで、田中守・市議会議長らとともに逮捕された。
◆2010~2016年 大阪府池田市 羽田達也市議(37才)虚偽の書類作成→辞職
院長を務める整骨院で、虚偽の書類を提出して施術回数を水増し、健康保険協会から多額の療養費をだまし取っていた。書類には「野球で変化球を投げた際に肩を負傷した」などと記載。
◆2015~2017年 熊本県熊本市 北口和皇市議(59才)不適正支出→辞職の意向なし
自身が代表を務める漁業協同組合に対し不適正支出を市にさせたなどの理由で、市議会や政治倫理委員会から計4度の辞職勧告を受けた。3つの建物とマンションを所有。
※女性セブン2018年2月8日号