4年ぶりに東京都心で10cmを超える積雪を記録した1月22日、東京23区には大雪警報が発令され、都心の電車は早期帰宅をする人々で大混乱となった。さらに25日になると、日本列島を今期最強クラスの大寒波が覆い、25日の朝には東京都心で48年ぶりとなる最低気温マイナス4℃を記録した。
この寒波によって、東京都内でも水道管の凍結が相次ぎ、朝起きたら蛇口から水が出なかったり、トイレの水が流れなかったりといった被害があった世帯も少なくなかったようだ。また、同じく寒さのために、水道管が破裂してしまったというケースもあったという。
水道が使えなくなると、顔も洗えないし、トイレも使えない、歯磨きもできないし、料理をすることもできない。特に水道が凍るのは夜から朝にかけてであり、出かける前の朝の準備ができずに困ってしまうだろう。そんな時、急場しのぎではあるものの、貴重な水の供給源となるのが、家庭用のウォーターサーバーだ。
東日本大震災をきっかけに、備蓄もかねてウォーターサーバーを導入したという40代の男性Aさんはこう振り返る。
「古いマンションに住んでいた時、水道管の老朽化が原因で水漏れをしてしまった時がありました。元栓を閉めておかないと、下の階の部屋が水浸しになってしまうということで、私は2日ほどまったく水道を使えなかったんです。水漏れが発覚した朝は、とりあえずウォーターサーバーの水を使っておしぼりを作って、それで顔を拭きました。歯磨きもウォーターサーバーの水でやりましたね。さすがにトイレの水としては使わなかったんですが、ちょっとしたことであれば緊急措置としてウォーターサーバーの水は飲料水以外でも使えるんですよ」
最近では、大寒波以外にも草津白根山が噴火するなど、自然の脅威にさらされることも少なくない。いろいろな要因で水道が使えなくなる可能性もあり、ウォーターサーバーの必要性も高まっているといえるだろう。
「ウォーターサーバーは、熱湯もすぐ出るからカップ麺くらいならすぐに作れます。災害時にはとても役立つと思います」(Aさん)
そんなウォーターサーバーだが、一部では「部屋に合わない」という意見も少なくない。自身もウォーターサーバーユーザーの30代女性Bさんはこう話す。