ビジネス

自宅マンションはいくらで売れるのか 評価サイトの落とし穴

マンション評価サイトで執拗な営業攻勢を受けることも

「自分のマンションがいくらで売れるのだろう?」──マンションを所有していれば、誰もが気になることだ。最近ではネット上にある数あるサイトで個別マンションのおおよその評価額を知ることもできるが、利用の仕方によっては落とし穴も待っている。住宅ジャーナリストの榊淳司氏が、マンション評価サイトの活用術をアドバイスする。

 * * *
 自宅マンションの評価額を知る方法はたくさんある。現在のところ、私がもっとも正確だと思う方法は、レインズ(国土交通省が所管する指定流通機構)で、同じマンションの成約事例と現状の売り出し物件を調べることだ。しかし、レインズはなぜか不動産業者しか見ることはできない。

 だから、エンドユーザー(一般消費者のこと、以下「エンド」)がレインズを見ようとすると、どこかの仲介業者に頼むしかない。頼まれた仲介業者は、当然その物件の売買に関わろうとする。あるいは、場合によっては自分で安く買い取ろうとする。

 不動産の仲介業者の中には、行儀のよくない人々も多く混じっている。

 例えば、メールボックスに投げ込まれている「このマンションを買いたい方がいます。いますぐお電話を! 無料査定」というようなことが書かれているチラシにつられて電話をすると、すぐに業者が飛んできて無料で評価を出してくれる。

 それはそれでよいのだが、「そんなんじゃ売らないよ」と断っても、最低2、3度は電話をかけてくる。しつこい場合は、何か月もそれが続く。場合によってはそのうち、他の業者からマンションの売却を勧める電話がかかってきたりする。あなたの電話番号が、いつの間にか他の業者に流出しているのだ。

 そうなると、かなりめんどうくさい。それが原因で、家族の間で不協和音が生じたりすることもありそうだ。

 だから多くのエンドさんはそういう結果を予測して、無闇に「無料査定」には飛びつかない。非常に賢明だと思う。

 最近では仲介業者に頼らなくても、ネット上の評価サイトを利用すれば自分のマンションの資産価値をある程度は知ることができる。しかし、その利用にはある程度注意が必要だ。サイトによっては、チラシの業者に無料査定を依頼したのと同じ結果を招くかもしれなからだ。

 まず、仲介業者からのしつこいアプローチを避けたいのなら、メールアドレス以上の個人情報を伝えなくてもよいサイトを選ぶべきだろう。私が日頃利用している4つのサイトをご紹介する。

関連記事

トピックス

都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
中日ドラゴンズのレジェンド・宇野勝氏(右)と富坂聰氏
【特別対談】「もしも“ウーやん”が中日ドラゴンズの監督だったら…」ドラファンならば一度は頭をかすめる考えを、本人・宇野勝にぶつけてみた
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《体調不良で「薬コンプリート!」投稿》広末涼子の不審な動きに「服用中のクスリが影響した可能性は…」専門家が解説
NEWSポストセブン
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”川崎春花がついに「5週連続欠場」ツアーの広報担当「ブライトナー業務」の去就にも注目集まる「就任インタビュー撮影には不参加」
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
広末涼子、「勾留が長引く」可能性 取り調べ中に興奮状態で「自傷ほのめかす発言があった」との情報も 捜査関係者は「釈放でリスクも」と懸念
NEWSポストセブン