100歳以上の高齢者を“センチナリアン”という。日本で最も有名なセンチナリアンのひとり、故・日野原重明医師に学ぶ、高齢者の新しい生き方について、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が解説する。
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聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生もセンチナリアンだった。昨年1月に転んで肋骨を骨折。その後、肺炎を起こし、7月に105歳で亡くなった。
93歳のときに、2人で一泊二日で宮崎を訪ねたことがある。104歳のときにも、佐賀に講演に行った。日野原先生は30分間、立ちっぱなしで講演。その後、ぼくが1時間半講演した。亡くなるまで、好奇心旺盛で、生涯現役だった。
ぼくが思うに、日野原先生の元気の秘訣の一つは、食事にある。肉が好きだった。日本人の食事の欠点の一つは、タンパク質が足りないこと。納豆や豆腐など植物性タンパク質も大事だが、肉や牛乳、チーズ、ヨーグルトなど動物性ダンパク質もとる必要がある。ぼくは1日3個の卵を目標にしている。
よく歩いたことも注目すべきことだ。自分で重い荷物を持って歩き、エレベータやエスカレーターにはできるだけ乗らないようにしていた。