上越新幹線・ガーラ湯沢駅(新潟県湯沢町)を降りると、〈私を新幹線でスキーに連れてって〉というキャッチコピーとともに、若かりし日の原田知世のポスターがお出迎えしてくれた。改札前にあるレンタルスペースには、平日早朝にもかかわらず、大行列ができ熱気ムンムン。若い世代はもちろんだが、40代、50代のバブル世代の多さも目についた。
この冬、バブル世代がゲレンデに帰ってきている。特にスノーボーダーに押されていたスキーヤーが、再び足を運んでいるという。埼玉から家族でガーラ湯沢スキー場に滑りにきていた金子智子さん(50才)もその1人だ。
「あのポスター、めちゃくちゃ懐かしいですよね~。バブル期は“花金”の夜に出発して、土日滑りまくって、月曜早朝までに東京に戻ってそのまま会社に出勤するみたいな無茶苦茶なことをしていましたね。しかも、それをひと冬に何回も(苦笑)。
でも、結婚して出産してからは、子供に手がかかって、スキーどころじゃなくなった。子供も大きくなって、一緒に滑れるんじゃないかと思って、18年ぶりにスキー場に。本当に久しぶりだったけど、昔とった杵柄もバカにならないですね(笑い)。結構、滑れちゃいました。子供たちは初めてのスキーでしたが楽しかったみたいで、“また来たい”って。だから“毎年来ようか”って主人と話していたところです」
成瀬みわさん(53才・東京)は高校生の息子と、年下のスキー仲間と一緒に来場。見事な滑りを披露していた。
「たしかにスキーはダサい、スノボにしなよっていう風潮が一時期ありましたね(苦笑)。でも、今はもうあまり気にしている人はいないんじゃないかな。さっきも映画『私をスキーに連れてって』のトレイン走行(スキー板を八の字にして前走者の足の間に入れ、連なった状態で滑ること)をしていた人たちも見かけましたよ。同世代でしょうね(笑い)」
そんなはしゃぐ母親を見て、ぽか~んとする息子に、成瀬さんは慌てて「そういうシーンがあるの!(笑い)」といいわけしていた。
一方でバブル時代にはなかったものも発見。フォトフレームを模したインスタスポットが設置され、若い女の子たちが順番待ちをしていた。
※女性セブン2018年2月15日号