芸能

ドラマ、CMに引っ張りだこ松重豊 演技の決め手は「口角技」

数々の話題作に出演している松重豊

 今、もっとも注目を集める“演技派中年俳優”の筆頭といえば、松重豊(56)だ。数々のドラマや映画、そしてCMなどにも起用される彼の演技にはある秘密があった――。コラムニストのペリー荻野さんが独自の視点で解説する。

 * * *
 松重豊といえば『孤独のグルメ』、『孤独のグルメ』といえば松重豊というくらい、このシリーズは、「名物番組」となった。昨年の大みそかスペシャルでは、ラストがまさかの生放送。このドラマの主旨として、果たして生放送にする理由があったのか?はさておき、この回「食べ納め!瀬戸内出張編」も井之頭五郎(松重)が「そこまでしたいか香川人。俺のさぬきが完成だ」とスーツ姿でうどんの湯切りをし、生放送部分では蕎麦屋で瀬川瑛子(もちろん本人)に遭遇するなど、大いに盛り上がった。

 このシリーズにより、松重の俳優人生は劇的に変化した。なによりCMで「やたら飲み食いするおじさん」として登場する機会が増えた。

 はごろもフーズの鰹節『はごろも舞』のCMでは、青菜のおひたしや冷や奴などどんな料理に商品をかけたらいいかと悩みつつ、「今日は冷や奴にマイマイしちゃお」とパクリ。私が好きな米久の『御殿場高原あらびきポーク』シリーズでは、一般家庭に突如やってきた殿様(ちょんまげに豪華な着物姿)の松重が、ソーセージをぱくりとやってきて「肉がうまい!!」と口角をきゅーっとあげてにこにこする。

 このシリーズのウェブ版では、殿はソーセージがにょっきりとするおむすびやほかほかのホットドッグなども賞味して大満足。気がつけば、いつも箸を片手にして目を輝かせている松重豊。まさに美味いものを食べて感動する「口角技」が、CMで炸裂しているのである。

 すごいのは、「食べる」CMをしつつ、一方では小林製薬の『ナイシトールZ』のCMで「昔よりおなかの脂肪が落ちなくなったね~!!」と言いつつ、脂肪を落とす商品をしっかりアピールしていること。食べる→脂肪対策まで、ひとりでフォローしているのだ。

関連記事

トピックス

2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
警視庁が押収した車両=9日、東京都江東区(時事通信フォト)
《”アルヴェル”が人気》盗難車のナンバープレート付け替えで整備会社の社長逮捕 違法な「ニコイチ」高級改造車を買い求める人たちの事情
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン