ライフ

間違った目薬は目に負担、老眼悪化や最悪失明も

必ず医師の指示に従うべし

「目薬で老眼を治療・予防することはできませんが、一時的に症状を軽くする対症療法としては効果的です。ただ、自分に適した目薬を見極めるのは難しく、医師が処方した目薬が必ずしも最適とは限りません」

 そう話すのは、彩の国東大宮メディカルセンター眼科部長の平松類医師。

「有効成分のなかに塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリンなどを含む目薬を処方されたときは注意が必要。血管を細くして血流を減らし、一時的に目の充血を解消する効果がありますが、繰り返し使用すると血管が太くなり、逆に充血を悪化させるケースがあります。充血悪化は目に負担をかけ、毛様体筋が担うピント調整機能に悪影響を与えて、老眼の症状を悪化させかねません」

 老眼の場合は、毛様体筋の働きをスムーズにするビタミンB12を含む『シアノコバラミン系』成分が入った目薬を選ぶといいという。

 また、高齢者の7割が悩まされているドライアイについても、目薬を選ぶときには注意が必要だという。

「ドライアイに効果があるステロイド系の目薬は、感染症を起こすリスクがあります。また長期間使い続けると、眼圧の上昇を招き緑内障を起こす可能性があり、最悪、角膜炎や眼内炎が悪化して失明に至る場合もあります」

 使う場合は、必ず医師の指示に従うことだ。

※週刊ポスト2018年2月16・23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン