『ゴジラ』をはじめ、東宝の特撮映画といえば怪獣とヒロインだ。東宝特撮映画を彩った美人女優たちを振り返ろう。
●水野久美/『マタンゴ』(1963年、東宝) 関口麻美役
初期の東宝特撮映画を代表するヒロインであり、その役柄は研究者、X星人、南海の娘など多岐にわたり、妖艶なビジュアルが当時の青少年をノックアウト。中でも出色の出演作は、若者たちが漂流した島で次々と“第三の生物”に侵食される『マタンゴ』だろう。水野が禁断のキノコを口にして「美味しいわ……」とつぶやく艶めかしさは忘れがたい。
●浜美枝/『キングコング対ゴジラ』(1962年、東宝) 桜井ふみ子役
抜群のプロポーションを誇り、数々の東宝作品に花を添えた。世界的モンスターであるキングコングを招いた本作では、お約束の「コングに愛され、手の平に包まれる美女」を演じ、国会議事堂の屋上まで拉致される。
●ザ・ピーナッツ/『モスラ』(1961年、東宝) 小美人役
「モスラ~やっ、モスラ」の歌声は、誰もが耳に残っているだろう。インファント島に住む双子の妖精「小美人」を演じたのは、すでに大人気だった双子デュオのザ・ピーナッツ。歌だけでなく、セリフも驚異のシンクロ率だった。