実業家や外資系金融勤務、医者や弁護士といった“ハイスペック男性”をつかまえるべく、港区の高級レストランや会員制バーでキラキラした飲み会を開く「港区女子」。現役港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏が、飲み会に参加する「既婚男性」の生態を綴る。
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港区女子との飲み会に来る、30代以上ハイスペの「港区おじさん」は8割が既婚である。仮面夫婦、家庭内別居、週末婚、離婚調停中など種類は様々だが、妻と仲が良く家にもきちんと帰るけれどセカンドハウスがあるなんていう男も珍しくない。
そして港区女子デビューしたての子は、男の家に行ってる=「カレは一人暮らしみたいだから独身だ」と信じるケースも少なくない。私が知る、かなり男を翻弄してきた37歳の港区お姉さんでさえ、男のセカンドハウスを本宅と思い込み「私、婚約者なの!」と周りに自分が本命だと主張していたのには驚いた。
お金があればどんな人物像を作ることもできる。私が会った中で1番やり手だったのは、月曜、火曜、水曜…と毎日帰る家が違う男だった。きちんとそれぞれの曜日の女性と付き合っていて、土日は本宅に帰るのだ。そして月曜の女も、火曜の女も皆それぞれが、自分が本命、“奥さんの次は自分だ”と信じて疑わない。
単発の浮気ではなく、長期的に外で女を作るタイプの男には、特徴がある。それはフェイスブックのプロフィール写真が奥さんとの2ショットだったり、もしくは周囲に愛妻家をアピールしていたりするということである。
そういう男はだいたい更新がマメで、「今日も妻とランチ」「今日も妻といつものディナー」などと頻繁に更新し、あろうことかセカンド女が“いいね!”していたりするからギャグである。
もちろんフェイスブックのプロフィール写真が奥さんとの2ショットにしている人が必ず不倫男ということではないが、マメな男はケアがどこまでもマメ、それゆえになぜか憎めない愛され男なのである。