「あのコーナー、本当にヤラセなしのガチンコなんです。自腹になった芸能人が悔しそうなリアクションをしてますが、一切の演技なし。本当に全額をポケットマネーで支払っています。ある男性レギュラーは“現金を用意しなきゃいけないから、設定金額だけ事前に教えてくれないか”と真顔で番組スタッフにお願いしてました(笑い)」(テレビ局関係者)
各局のバラエティー番組が苦戦するなか、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の「ゴチになります!」は約20年続く人気コーナーだ。
ルールは簡単。高級レストランの会計ができるだけ「設定金額」に近づくようにメニューをオーダーし、いちばん金額が離れていた出演者が、全員分を自腹でご馳走するというもの。会計は、安くても十数万円、高いと50万円を超えることもある。
「年間通算でもっとも自腹を切ったレギュラー陣は年末に“クビ”になり、翌年は新しいレギュラーが加入します。昨年、国分太一さん(43才)と矢部浩之さん(46才)がクビになって、今年の新メンバーは、Sexy Zoneの中島健人さん(23才)と女優の橋本環奈さん(19才)。橋本さんは番組史上最年少の18才でレギュラーになったんですが、実はその年齢が“問題視”されているんです」(芸能関係者)
橋本はまだ数十万円支払うという自腹は経験してないが、2回目のゴチバトル(2月1日放送)で、ビリから2番目に。メンバーが持ち帰るお土産代2万1000円を負担した。九段下総合法律事務所の伊倉秀知弁護士が指摘する。
「一般的には、お小遣いの範囲を超える高額な食事代の支払いを未成年に約束させても、取り消すことができます。つまり、強制することはできないんです。また、番組では『自腹で払えなかった場合は、他の出演者にお金を借りなければいけない』というルールがありますが、未成年の借金も同じです。それらの行為には保護者の同意が必要です」
橋本が高額ゴチを支払えるぐらいの“お小遣い”をもらっていて、保護者の同意があれば問題ないとはいえ、多くの若者が視聴するこの番組で当然のように未成年に支払わせるのは問題だという。
「親の同意を得ていますとか、あくまで演出ですなど、テロップで明示する必要があるのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)
日本テレビ広報部は、こう回答する。
「橋本環奈さんは昨年高校を卒業され、社会人として経済的にも自立しています。ゴチのルールに関しては、所属事務所やご両親、ご本人とも事前に丁寧に確認し、支払いについてもご納得の上で出演の承諾をいただいております。視聴者の皆様からの様々な声は、貴重なご意見として今後の番組作りの参考とさせていただきます」
出演者は学生服を着ているが、未成年には気をつけて。
※女性セブン2018年2月22日号