猫とフクロウが仲よく“チュッ”とする光景に、世界中がビックリ!! 自然界では獲物であり、捕食関係であるはずの猫とフクロウが、お互いに毛づくろいしたり、一緒に寝たり…。猫の“マリモ”とフクロウの“フク”はとっても仲よし。ほっこり癒される奇跡のカップルの、新しい家族の物語をお届けします。
“猫とフクロウ”カップルの、奇跡の出逢いは今から3年前。大阪府にある『HUKUROU COFFEE』だった。このカフェのオーナーであり、飼い主の永原律子さんは当時をこう振り返る。
「生後2か月のマリモを初めて自宅に連れて帰った日、うちには、6匹の先住猫が居ました。そのためマリモが威嚇されないように、唯一、猫のいないフクの部屋へ。キャリーバッグからマリモを出すと、ヨチヨチ歩き出してしまい、その先にはフクの姿が…。“わーっ、危ないっ! フクに突つかれる!”と思ったら、お互いに鼻とクチバシを合わせる仕草をして。まるでキスしているようでした」(永原さん・以下「」内同)
すかさずその瞬間を写真に収めた永原さんはSNSにアップ。すると、本来なら攻撃し合う動物同士のほっこりした姿に、世界中から“いいね!”が届いた。
「マリモはとってもひょうきんで好奇心旺盛。種の違いも超えて仲よくなれる器の持ち主です。フクは先住猫や野良猫に攻撃されて、怖い思いをしていたので警戒心の塊でしたが、マリモと仲よくなってからはとても優しくなりました。不思議なことに、他の猫たちもマリモが来てからフクを攻撃しなくなったんです」
お互いの毛づくろいをし、一緒に眠り、いつも寄り添うフクとマリモ。そんな2匹に昨年変化が訪れた。マリモが4匹の子猫のママになったのだ。
「フクはウネウネ動く子猫たちを見てドン引き。“何コレ…!?”という感じでしたが、子育てに奮闘するマリモを手伝い始め、もふもふの子猫たちに囲まれるうちに、すっかり仲よしになりました」
家族が増えて幸せいっぱいのフクとマリモ。種が違っても、家族になれるのだ。永原律子さんの著書『母親になった猫(マリモ)と子猫になりたいフクフロウ。~フクとマリモの子育て日記~』(小学館)1296円。マリモの恋、そして出産。生まれたての4匹の子猫、子育てに奮闘するマリモとフクの写真が満載。
※女性セブン2018年2月22日号