かつて「精力剤」といえば、専門の薬局や通信販売で購入することが多かった。しかし最近では、近所のコンビニでも買える精力剤が増えてきた。1本1000円を超え、「男と女の熱愛サプリメント」を謳う「凄十パワー液」(宝仙堂)などの定番品に加え、最近目立つのが500円アンダーの「お手頃価格帯」の商品だ。
大手アダルトグッズメーカー・TENGAが販売する「テンガ メンズチャージ」(380円=税込み。以下同)は、最近コンビニでよく見かけるようになった。アルギニンなど18種類の成分を含むゼリータイプで、薬草のような香りが印象的。
特に安価なのは「マカの元気」(ポッカサッポロ・205円)。マカエキスやローヤルゼリーが配合されている。カプセルタイプでは「マカ」(DHC)が代表的。30日分で1620円。1日分換算は54円となる。
精力剤とはいえないが、変わり種では「夜のペヤング」(189円)。即席やきそばにマカが練り込まれているという。川崎医科大学附属病院泌尿器科・永井敦医師がいう。
「医学的に効果を認める論文がないため、“勃起への効果”に関しては医師の立場からED治療薬に代わるものとして積極的に薦めることはできません。ただし『マカ』に多く含まれる亜鉛は、精子の動きを活発にすることが医学的に認められている。また『アルギニン』も機能性勃起不全に効果があると認められています。EDや勃起力低下には心理的な要素が大きいことも考えれば、プラスに作用することは十分あるでしょう」
自分に合う1本に巡り合えれば、夜の強い味方になりそうだ。
※週刊ポスト2018年2月16・23日号