平昌五輪では、送り込まれた女子アナたちも「過酷な戦い」を強いられている。時差のない韓国開催は視聴者にとっては都合がいいが、近すぎるがゆえの“弊害”もある。
ただでさえ多忙な日テレ・水卜麻美アナ(30)は、開会式が行なわれた9日金曜日の朝9時、レギュラー出演する『スッキリ』を“早退”して平昌に出発。週末は現地取材に奔走し、月曜日には日テレのスタジオに戻っていつも通りレギュラー番組に出演する“2泊3日の弾丸ツアー”をこなしたのだ。
「平昌はリオやソチに比べて治安が良く、移動距離も短い。だから、局としては沖縄に行かせるような感覚で女子アナを派遣しやすい。水卜がやったのは開会式のレポートの他は平昌の寒さや地元グルメの食レポですが、20~30分は枠が取れるから番組的にはおいしい。本人は休日返上でヘトヘトでしょうが……」(日テレ関係者)
各局が現地に人気女子アナを送り出すなか、“熟女アナ”を派遣するという異色の決断に踏み切ったのがテレビ朝日だ。
投入したのは3年前に定年退職した63歳の大ベテラン・宮嶋泰子だ。テレ朝関係者がいう。
「宮嶋さんは女子アナには珍しく、取材もレポートも、ディレクターも全部こなせる貴重な人材。五輪取材は今回で19回目と経験豊富なので、誰よりも安心して任せられる」
極寒の中、女子アナたちの“熱い戦い”はまだまだ続く──。
※週刊ポスト2018年3月2日号