平昌オリンピック男子フィギュアスケートで金メダルを獲得した羽生結弦(23才)。五輪連覇という快挙に世界中が注目した。たとえば、アメリカのスポーツ系週刊誌は羽生の偉業を、こんな独特の表現で伝えた。
「木曜日の平昌のフィギュア会場の天気予報は、プーさんの大雨だったのか」
一方、過去には、イタリア人の解説者は「異次元」をこう説明している。
「羽生の惑星にようこそ。そこに住むのは彼だけだ」
羽生の偉大さは、日本人ファンを虜にしただけでなく、世界中のフィギュアフリークを唸らせたところにある。中国の国営放送の女性解説者はオリジナルの「漢詩」を作って披露した。
「顔は玉のようで、姿は松のようだ。ジャンプは大白鳥のようで、彼はまるで氷上で遊ぶ竜のようだ」
さらには、こんな文学的表現で金メダルを讃えた。
「運命は勇者に囁いた。嵐には逆らえないと。勇者は囁き返した。私が嵐だと」
とても難解だが、とにかく“羽生はスゴい”という意味なのだろう。
「観客席の中国人ファンのグループが日の丸を振っているのには驚きました。けがを心配して“羽生結弦さんの健康を祈ります”と大合唱しながら応援していました」(スポーツ紙記者)
会場の通路では、アメリカ人とハンガリー人のファンが「千羽鶴」を折って羽生のけがの回復を祈っていたという。ユヅ愛は、海も超えた。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2018年3月8日号