「ビシ! バシ! 言わせてもらうでェ~」──今年もカネやんこと400勝投手の金田正一氏(84)が巨人のキャンプ地に降臨した。今回は巨人宮崎キャンプ60周年を記念した「ジャイアンツVSホークスOB戦」に参加。ベンチで長嶋茂雄氏や王貞治氏と野球談議に花を咲かせ、後輩の堀内恒夫氏や原辰徳氏をつかまえて談笑するなど、終始ご満悦だった。
「懐かしいメンバーで楽しかった。みんな腰が曲がっとるのに、ユニフォームを着るとシャキッとしよる」
そんな大先輩たちに挨拶をするため、球場を訪れた菅野智之(28)が、カネやんの控室を表敬訪問。巨人軍のユニフォーム姿のカネやんと、ジャージ姿の菅野という不思議な出で立ちでの対談が始まった。
金田:昨年は17勝5敗、防御率1.59で最多勝と最優秀防御率の2冠に、沢村賞か。大したもんだ。一度でいいから投げ合ってみたかったよ。どっちのほうが上だと思う。
菅野:もちろん、金田さんです!
金田:気を遣わなくてええのよ。
菅野:いやいや、本心ですよ!
金田:いい子だなァ~(と満面の笑み)。だが聞いたところでは、このキャンプで「高速シンカー」を練習しているそうじゃな。ワシは反対だ。あれほどのスライダーを持っているのに、なぜそんな球が必要なんじゃ。