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角居勝彦調教師が解説 馬にジョッキーの違いがわかるのか

ジョッキーが変わったことに気付いているのか

 いよいよ春の中山・阪神開催。クラシックの蹄音が聞こえる季節の到来だ。角居勝彦調教師による週刊ポストの人気連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」より、馬にはジョッキーの違いがわかるのか、についてお届けする。

 * * *
 馬は賢いのか? そう問われれば、私はゆっくりと首を縦に振ります。前回に触れた「差す競馬を覚えた」というのは、人間がそう思いたいだけで、実は「我慢できるようになった」と言い換えました。だからといって、馬に学習能力がないわけじゃない。頑張って人間の期待に応えようとする。おそらく、命懸けで学習してきた歴史があるに違いありません。

 まず、すべての動物は臆病です。ファイト・オア・フライト(戦うか、逃げるか)の選択ならば、ほぼフライト。逃げられないときに限って仕方なく戦う。逃げるのは卑怯などと考えてしまうのは人間だけです。

 当然、馬は危険なものから逃げる。特長である脚の速さを駆使して逃げる。その本能があるのに、さまざまな人間の戦の中で利用されてきました。元来臆病なのに、本能にあらがって鉄砲を構える敵に、敢然と向かっていった。大いなる矛盾なのです。

 軍馬と競走馬は違う、と思われるかもしれません。しかし競走馬もレースで競走したいと思っているわけではない。どちらも本能から離れて、後天的に獲得した行動です。

 そのカギは「人間が喜ぶから」。

 はじめのうちは、おそらく従順ではなかったはずです。馬が勇気を奮って敵に向かうということはありえない。人間が前進を鼓舞し、頑張れば褒めてやった。それを繰り返してきたに違いありません。

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