「五段」になったばかりなのに2月17日の朝日杯将棋オープン戦優勝で、あっという間に「六段」に昇格した藤井聡太(15)。準決勝では国民栄誉賞を受賞した羽生善治・二冠(47)を破っており、藤井フィーバーは加速する一方だ。
彼が五段だったのはわずか16日間。この期間に売り出された「藤井五段」グッズはプレミア化必至だ。
「期間が短すぎたため公式の五段グッズは存在しない」(日本将棋連盟販売部)
というものの、羽生二冠と藤井五段が朝日杯で使用した盤駒セットを同連盟がネットで売り出したところ、150万円の高額ながら一瞬で買い手がついた。
他にも五段グッズはある。マイナビ出版が『天才棋士降臨・藤井聡太 炎の七番勝負と連勝記録の衝撃』という書籍に「五段昇段」という帯を巻いた特別版をネット販売していたのだ。
「注文や問い合わせが殺到しましたが、五段帯バージョンは2月23日で終了しました」(マイナビ出版販売担当)
ネットオークションなどで高値で取引される日は近そうだ。将棋に詳しいライターの松本博文氏がいう。
「五段だけでなく、六段時代のものも希少価値が出るのではないか。現在開催中の竜王ランキング戦5組で決勝進出を決めれば、最短で今年5月に七段に昇格する。今の藤井六段の勢いなら、六段在位の期間がわずか3か月という可能性も十分あるでしょう」
六段グッズの販売は「未定」(前出・連盟販売部)というが、こんな話題が出てくること自体、規格外の天才である。
※週刊ポスト2018年3月9日号