名古屋市といえば、かつて都市ブランド・イメージ調査で「行きたくない街No.1」という不名誉な称号を獲得。また週刊誌などで「名古屋ぎらい」大特集が組まれたこともある。しかし、1月22日、名古屋市は2016年度に訪れた観光客数(推計)が過去最高の4727万人となったと発表した。
名古屋が誇る名物市長・河村たかし氏は今回の結果をどう見ているのか。話を聞いた。
――観光客数が過去最高を記録、おめでとうございます!
「ホントかや? そんな数字を信用したらいかん。皆さん、名古屋は自虐ばかりといいますが、そのぐらいの謙虚な気持ちでおらんと! 観光客が増えているというのはアンビリーバブル」
――でも名古屋城は大盛況。
「最近増えているのは、5月から天守閣は入場禁止だで、今のうちに見ておこうということ。だいたい名古屋城なんて日本中の行きたいお城で10位以下。熱田神宮だって、みんな、お伊勢さんと比べると、と思とる」
――では市長はどのようにして名古屋を魅力的な街に?
「京都は公家で、東京は政治ときたら、名古屋は“侍”ですわ。侍といえば本物志向。世界一のトヨタを生んだ土壌があるわけだから、本物を造っていかなきゃいかん。そのシンボルとして、名古屋城天守閣の木造復元をスタートさせた」
ヒートアップすると、突如話は脱線。東京批判を始める河村市長。
「だいたい、東京なんて威張っとるだけ! 江戸幕府を開いた家康だって名古屋出身。日本一税金を上納している都市も名古屋。名古屋が日本を支えとるちゅうのが事実!」
――わ、わかりました。最後に今後の名古屋の展望を聞かせてください。
「大人が酒を一杯飲んでよ、街を味わえるような、人情溢れる人間臭い街にしたい」
河村市長がいる限り、今後も名古屋は何かと話題になりそうだ。
※女性セブン2018年3月8日号